あなたの名前は忘れたけれど。

「店長…あの人また来てますよ」

「あの変な男?また??」

「うちのマネキンにずっと話しかけたり、この前なんて、ガラス越しに花束置いたりしてましたよ〜。マジでヤバイ人ですって」

「そろそろ警察呼ばなきゃだね〜」

「明日、マネキン片付けちゃいましょうか」

「うん、そうして」

「は〜い」




愛も恋も要らない。

俺にはただ、家族が居て欲しいだけ。

その為には、お前が欲しい。