「……けやがって」

「ん~? 言ったでしょう? 私はまったく持ってふざけてなどいませんよ」

「リンクに近づくな!!」

 藍奈が力の限り吠えた。しかし煽烙は一切表情を変えずに藍奈に視線を向けた。

「少々おいたが過ぎたようですね。これは罰を加えなければなりません」

 煽烙の笑みが冷ややかなものに変わった。

「一切我控制 一切我统治 假如你离开我的旁边的话 我有力 吧跟随一切!!」

「え!!」

「きゃあ!!」

 突然藍奈と茜が後方に吹き飛び、壁に打ち付けられた。

「藍奈ぁ!! 茜ぇ!! テメェ何しやがった!!」

「仙人が仙術を使わないでどうするんですか? 彼女らにかかる壁からの重力を強くしただけですよ」

「ひぃい!!」

「ぃやあ!!」

 麟紅の後ろから、二人の悲痛にもだえる叫びが聞こえた。

「テメェ……!!」