~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-

 ホールの中央に、薄青く光る何かがおいてあった。

「あれが……?」

「『未完成の賢者の石』……?」

 煽烙は麟紅ら三人に待てと手で合図すると、一人その青く光る何かに向かって歩いていった。

 歩きながら、煽烙は麟紅たちにギリギリ聞こえるぐらいの声で話を始めた。

「……昔話をしてあげましょう……。遠い遠い、まだ人間が存在すら持たなかった時代の話……」

 ――――。