では次に、『未完成の賢者の石(Unfinished philosopher's stone)』とは一体なんなのか。
先に述べたように、これは賢者の石の未完成品である。作り出すことはできない、と思われていた賢者の石を、魔法と言う異形の力を使うことによって、限界までその本質まで上り詰めた代物。誰が作り出したのか、いつ作られたのかは一切不明で、何十年も昔から存在していたという。
未完成、の意味は、その力が「“可能な限りの”理想を現実にする力」であると言うところからである。つまり、「鉛を金に変える」や「不老不死を手に入れる」などといった実現不可能な理想は現実にすることはできないが、「目の前にある鉛筆がひとりでに倒れる」や「停電が起き、電化製品が故障する」などのどうにかすれば実現できるであろう理想を現実のものにするのだ。
たったそれだけのことだが、これは魔法使いにとってこれ以上にないことだった。
そして、その『未完成の賢者の石』が、今この時まで、神鳴学園の地下のとある場所に隠されているのだという。
先に述べたように、これは賢者の石の未完成品である。作り出すことはできない、と思われていた賢者の石を、魔法と言う異形の力を使うことによって、限界までその本質まで上り詰めた代物。誰が作り出したのか、いつ作られたのかは一切不明で、何十年も昔から存在していたという。
未完成、の意味は、その力が「“可能な限りの”理想を現実にする力」であると言うところからである。つまり、「鉛を金に変える」や「不老不死を手に入れる」などといった実現不可能な理想は現実にすることはできないが、「目の前にある鉛筆がひとりでに倒れる」や「停電が起き、電化製品が故障する」などのどうにかすれば実現できるであろう理想を現実のものにするのだ。
たったそれだけのことだが、これは魔法使いにとってこれ以上にないことだった。
そして、その『未完成の賢者の石』が、今この時まで、神鳴学園の地下のとある場所に隠されているのだという。

