「で、こっちが『弁財天 璃寛(べんざいてん りかん)』じゃ」
朽葉の紹介に、璃寛と呼ばれた大柄なバンダナの男は頷いただけだった。
「結構無口なやつなんじゃが気にするでない。で、」
「この俺が!!」
カークが、横から入ってきた。こういうタイプの男はあまり好きではない。
「俺こそがこの<黄昏の翼>団長! カバラ魔術師『カーキー・フラットマン』だ!!」
もはや苦笑いしか出ない。紫音や藍奈は「カバラ魔術!?」と麟紅とは別の方向に驚いているが、本当にもはやどうでもいい。
「一応これでも拙者ら大学部の人間なんじゃが、あんまり気にするでない」
傲慢に笑うカーキーを押しのけ、朽葉が苦笑いで言った。どうやらこの三人の中で一番まともな会話ができそうなのはこの朽葉だけなようだ。
「で、諸波さん、俺たちはどうしてこんなところに呼ばれたんスか?」
一応初対面で年上とわかっているので敬語は使っておく。麟紅のルールである。
「ん~璃寛は知らんけど拙者とカークには敬語は使わなくていいでござるよ。あ、カークってのはカーキーの愛称でござる」
「あ~使わんでいいなら使わねぇけど、結局俺たちは何でここに……」
「一番でかい理由は麟紅、お前なんよな」
麟紅の言葉を止めるように常盤が入ってきた。
「ってこたぁなんだ? まさかお前もその黄昏のなんとかってののメンバーか?」
「<黄昏の翼>ね。まぁ、そうなるわな。いや、そうやねんな。去年カークらに抜き取られたんや。入らへんか? って」
で、俺たちもそれと同じ状況に陥ってるってわけか……と麟紅はため息を漏らした。
朽葉の紹介に、璃寛と呼ばれた大柄なバンダナの男は頷いただけだった。
「結構無口なやつなんじゃが気にするでない。で、」
「この俺が!!」
カークが、横から入ってきた。こういうタイプの男はあまり好きではない。
「俺こそがこの<黄昏の翼>団長! カバラ魔術師『カーキー・フラットマン』だ!!」
もはや苦笑いしか出ない。紫音や藍奈は「カバラ魔術!?」と麟紅とは別の方向に驚いているが、本当にもはやどうでもいい。
「一応これでも拙者ら大学部の人間なんじゃが、あんまり気にするでない」
傲慢に笑うカーキーを押しのけ、朽葉が苦笑いで言った。どうやらこの三人の中で一番まともな会話ができそうなのはこの朽葉だけなようだ。
「で、諸波さん、俺たちはどうしてこんなところに呼ばれたんスか?」
一応初対面で年上とわかっているので敬語は使っておく。麟紅のルールである。
「ん~璃寛は知らんけど拙者とカークには敬語は使わなくていいでござるよ。あ、カークってのはカーキーの愛称でござる」
「あ~使わんでいいなら使わねぇけど、結局俺たちは何でここに……」
「一番でかい理由は麟紅、お前なんよな」
麟紅の言葉を止めるように常盤が入ってきた。
「ってこたぁなんだ? まさかお前もその黄昏のなんとかってののメンバーか?」
「<黄昏の翼>ね。まぁ、そうなるわな。いや、そうやねんな。去年カークらに抜き取られたんや。入らへんか? って」
で、俺たちもそれと同じ状況に陥ってるってわけか……と麟紅はため息を漏らした。

