「大丈夫です。すぐに終わらせて出ていきますから。」















そう言って、鞄から通帳と印鑑。それにパスワードがかかれた紙を取り出して















テーブルの上に置いた。















「は?」















再開して初めて目が合う。
















眉間に皺を寄せて、訳が分からないと言いたげな顔をしてる。















……相変わらず、鋭い目。私の好きな目。














肩からカバンを下ろして、床に正座する。















そのまま前に体を倒して、いわゆる土下座をしながら
















「5年前は父が大変失礼な事をしました。娘の私づてで申し訳ないのですが、心から謝罪申し上げます。
あの時の金額は全てその中に入っています。この街に来たのはそのお金を青山組のあなたに返すと共に、当日父が受けていたであろう罰を受けに来ました。
父は一昨年他界してしまい、連れてくる事は二度と出来ません。ですから、娘である私を罰してし下さい。どんな罰でも受け入れます。」














そう、伝えた。















極道からお金を奪った父の変わりに罰を受ける。














それが私がこの街に来た理由。














命を捨てる覚悟も出来てる。