あまり、状況を理解出来てない私。

















「おとね、この人がお前の叔父の松浦遥哉さんだよ。」















トシさんに背中を押されて、遥哉さんの前に立つ。















何処と無くお父さんに似ている顔。















目元と口元が、お父さんそのもので















涙が溢れた。















「え?!えぇぇぇぇ?!?!ちょ、ちょっと敏之!!泣いちゃったじゃん!泣いちゃったじゃん!!なんで背中なんて押して!!いや、おとねちゃんごめんね?ビックリするよねいきなり言われたってね。いや、ごめんね?」















組長とは思えないほど慌ててる、遥哉さん。















「ちがっ、違うんですっ。お父さんと、っ。お父さんと似ていてっ。」














遥哉さんの目を見てそう言うと、目じりが下がって、優しく微笑んでくれて、そって抱きしめられた。















「うん。うん。おとねちゃん、これからよろしくね。」















体に響く声がお父さんにそっくりで















さらに涙が溢れた。