「おとねちゃん!!お帰りなさい。」













ニコッと笑うのは侑翔くんのお母さんで















「百合(ゆり)さん!お久しぶりです。お元気でしたか?」














私が元気じゃないと思う?














とでも言いたげな顔をしてから、真剣な顔になって














「きっと、敏之さんから全て聞いたわよね?本当にごめんなさい。私達の世界のことに巻き込んでしまって。
家族なら家族が守るのが当たり前なのに。」














言葉を言い終わって深く頭を下げる百合さん。















「百合さん!!やめてくだ「おとねちゃん。これだけは言わせて。私のケジメよ。」」














私の言葉に被せるように強い口調で言われた。















ぐっと押し黙ると















「青山組の組長妻として、1人の母として、1人の女として、まずは謝罪をさせてください。本当にごめんなさい。幸哉さんの事も。そして、お礼も言わせて。」















顔をあげてくれた百合さんは泣き笑いの顔で















「息子の事を受け入れてくれてありがとう。これから先どんな事があろうと私達が全力で守るわ。」














抱きしめてくれた。














久しぶりに、女の人に抱きしめれた事に胸がザワザワして、いや、嬉しくて少し涙が出た。















「ちっ。おい、お袋離れろ。おとねは俺のだ。」















っていう侑翔くんの一言で涙は引っ込んだけどね。