「俺の敷地で自殺行為は許さねーぞ女。」










低くて鋭い、冷たい声が後ろから聞こえた。










ゾクッとしながらも、絶対に振り向かなければならないような声色に、ビクビクしながらも










そっとゆっくりと、振り向いた。












振り向いて、目を、見開く。











「青、山さん。」











その人はこの街で、知らない人は誰も居ない











青山 侑翔(あおやま ゆうと)さん。











青山組の若頭。










頭が良くて、運動神経もよくて、そして、整いすぎてる顔。











その顔を強くするのが、鋭い目。











鋭い目をしてるけど、女性なら誰しも惹かれるようなルックス。












でもこの人はこう呼ばれる。













"氷の貴公子"