Stay With Me

客間に着くまで、深呼吸を何回も繰り返す。
















「ふはっ、本当に緊張しすぎ。ほら、着いたから。」
















客間の扉に手をかける侑翔くん。
















「………親父、入ります。」
















声をかけて扉を開けた。
















奥の所に着物姿の美男美女が居て、お父さんをたてる形でお母さんが座ってた。















「………座れ。」
















この時のお父さんの声にどれだけびびったか。そのくらい、低い低い声だった。
















ビクビクしながら、正座して座る。

















「カタギのお嬢さんか。なぁ、お嬢さん。早速で悪いが」

















あぁ、別れろ言われるんだろうなってすぐ理解した。というか、この家に来る時点でそう言われる事は分かってた。
















だって、相手は天下の青山組の跡取り息子。
















続く言葉に、ゴクリと喉を鳴らした。
















「別れてくれないか?こいつの為じゃなくて、お嬢さん自身の為に。ヤクザに関わっていい事なんざ1つもねぇ。抗争だなんだに巻き込まれる可能性がある。カタギのお嬢さんが来る世界じゃないんだよ。」
















低い低い声で、そう、言われた。
















私の為って言ってるけど、1番は、何処の馬の骨かも分からない女と結ばれるより、同じ業界の女の子と結ばれた方がかっても分かるし良いんだろう。
















だけど、私もそれなりの覚悟を持って、この一緒に居るだけで危険な人と付き合ってるんだ。