Stay With Me

「…………組長さんっ。」
















泣きながらそう言う。
















組長さんは土下座したまま
















「はい。」
















返事をした。
















「…………顔を上げてください。そして、私に1回だけ頬を叩かれてください。」
















組長たるもの、女に殴られるのは屈辱だと思う。だけど、今の私は怒りが抑えられなかった。

















「1回と言わずいくらでも。おとねちゃんの気が済むまで私は殴られるよ。」

















顔を上げて、真っ直ぐ私を見ながら言う組長さんの頬を手を伸ばして"ぺちん"と叩いた。
















きっと、痛くも痒くもなかったんだろう、目を見開いた組長さん。
















耐えきれなくなった私は、車椅子からずり落ちるようにぎゅっと組長さんに抱きついた。
















「っ、ありがとう、ございます。守ってくれて。父を忘れないでくれて。私達を大切な家族の輪に入れてくれて。」
















そう言えたのには訳があって
















あの奥の部屋で見た、集合写真みたいなの。それは、青山組全員で撮ったであろう写真。その横に、何故か私と父が映る写真があった。