Stay With Me

…………私に?どうして?
















「分からないよな。」
















フッて笑う。
















「男にとって惚れた女は弱みになる。あいつらは、私の妻と君を縦に私を組長から退こうとした。それに勘づいたのは遙真だった。それを伝えられて、妻は私が守れる。だが君は?家族でもなかった。それに未成年だ。そんな子をこの世界の争いに巻き込むわけにはいかなかった。」
















すまない。と頭を下げる組長さん。私はそれを黙って聞いていた。















「そこで私は幸也に、事情を説明して『この金を持って逃げてくれ。』と頼んだ。だが、幸也は俺が悪者になるとでも思ったんだろうな。こう言ったんだ『なぁ敏之、俺とおとねは夜逃げした。俺が借金を作ったせいだ。その金を返すためにお前の家から金を持ち去った。良いな。』と。」

















自然と涙が溢れる。お父さんが守りたかったのは、私と親友である組長さん。そして、組長さんの家族なんだ。
















「その時俺は首を横に降らなければいけなかった。そんな事は言わないと。なのに、自分の保身の為にそれを利用したんだ。幸也は、『この事は墓場まで持って行ってやるよ。親友。また出会う日は、この話を二人っきりでしながら酒でも飲もう。』そう笑って、その日の夜に逃げてくれた。本当にすまなかった。」
















土下座をする、組長さん。
















いつの日か、お父さんに聞いたことがある。
















極道の土下座は、命を捨てる覚悟が出来てる時、愛するものを守るとき、そんな時にしかしないと。