青山組本家
















「お帰りなさい若。」

















門の前に車を止めると、着物を着たイケメンさんが1人立ってた。















……………遙真(はるま)さんだ。
















組長さんの右腕をやってる、山吹 遙真(やまぶき はるま)さん。
















久しぶりだなぁ。私の事なんて覚えてもないだろうけど。
でも、連絡はいってるんだろうな。私が来るっていう。















なんて思ってたけど、私が降りたら
















「え?!若!おとねさんがいらっしゃるなんて一言も聞いてませんよ!!組長も知りませんよ?!どういう事ですか?!」
















って。
















ばって侑翔くんのことを見たら
















「言ったら親父は待てをかける。そんなの待ってられるか。真実を話せばいいだけだ。」
















ケロッと答えて、私の車椅子を押し始めた。





















奥にある、部屋の前に来たら侑翔くんが座って

















「親父、入ります。」

















そう声をかけた。

















ここに、居るんだ。ここの扉を開けたら、真実が分かるんだ。
















そう思ったら、なんだか、よく分からないけど胸が傷んだ。父が隠したかった事を暴くみたいで。