〜次の日〜

















「若さん、くれぐれも無茶はさせないように。さて、おとねさん」
















朝起きたら、強面の人達が部屋の前まで来てて私を青山組へ連れていくんだとか。
















「あ、はい。」
















「車椅子から基本は降りないで貰おうかな。本当は外出もきょかしたくないんだけどね、青山組に言われたらさすがにね、聞かなきゃなんだよ。悪いね。気をつけて行っておいで。」
















優しく笑って頭を撫でてくれた石山さん。

















そんな石山さんにホッとしてると、横から手が伸びてきて

















「………触るな石山。俺のだ。」

















なんて、頭を引き寄せられた。

















「はは、こんなオジサンにも嫉妬するなんて若さんはおとねさんが大好きだね。うん。じゃあ、行ってらっしゃい。」
















柔らかく笑う石山さんを後にして、青山組へ。

















…………き、緊張する。はぁ。本当に、久しぶり、だな。青山組へ行くのは。付き合ってた時はしょっちゅうっていうくらいお邪魔してたのに。

















ちらっと侑翔くんの方を見たら目が合って
















「そんなに緊張するな。親父に会うだけだ。」
















ふっと、笑った。