今でもこんなに覚えてる。












りんごジュースを見ていたのを、そっと青山さんに視線を移してみる。














そうしたら、左手で左頬をかいてて。












パッと時計を見てみたら、時刻は深夜3時半。













それは眠いよ!!そう思ってりんごジュースを一気飲みして、青山さんに













「ね、眠いよね!!ごめんなさい!時間考えなくて!!帰ります!」












って言ってバタバタ荷物をまとめて玄関に向かう。













「は?ちょっ」













そんな、私の行動に驚いた声を上げて追いかけてきた青山さんにグッと腕を引かれて











「どこに帰るんだよ?それにどうして俺が眠いって……」












"どこに帰るんだよ"確かにそうだ。家には、秋がいる。











あんな事言って飛び出してきたから、絶対、暴力を振るわれる。でも












「か、彼氏が家で待ってるんです。」












一瞬、青山さんに相談出来たら。なんて思ったけどそんな事言えない。自分でどうにかしないと。自分で終わらせなきゃいけない。












「彼………氏。そうか。そうだよな。悪かった引き止めて。家まで送らせる。それと、靴履いていけ。デカイと思うけど裸足よりはマシだろ。」













掴まれた腕を離されてちょっと寂しい、なんて。













「こ、今度さっきの話詳しく聞かせてください。そうしたら、もうあなたの前には現れません。」












「……さっき?」











どの話だ?って言うようにちょっと首を傾げる青山さん。