リライト

「先日のあれ、取っといて貰えてます?」

「ああ!ございますよー!ただ今お持ちいたしますね」

そう言うと、綺麗な店長さんはバックヤードへと姿を消す。と同時に漸く腕に開放感。
彼の方へ視線を向ければいつもと同じしたり笑顔。

「じゃあ終わったら下に降りてきてください。バイビ~」

それだけを言い残し、掌をひらひらさせながらあたしを置き去りにしてエスカレーターで下へ降り姿を消す彼。
ガヤガヤで賑やかな店内、可愛らしい店とお洒落で可愛い女の子たちの中に彼的センスだと、近所のスーパースタイルで全く不似合いなあたし。

「え、えー…嘘でしょう…」

取り残され困惑しているあたしに先ほどの店長さんが明るく何かを持ってこちらに戻ってきた。

「お持ちいたしました~」

店長さんは彼がいなくても笑みは絶やさずにあたしにもフレンドリーに接して下さる、ますます居心地が悪い。
こちらへと案内された店内、可愛らしくて宝石みたいなキラキラとした照明やビジューをたくさんあしらったパンプスなど、あたしには到底似つかわしくない世界が溢れている。

「ご試着どうぞ」