「う、うるさいな。今から美容院行くんだから、貴志くんになんか構ってる暇ないの!ケーキどうもご馳走様!」
ひったくるようにしてケーキの箱を受け取り、帰れと視線で伝えるが首を横に傾げるだけ。
「どうせ未久さん暇でしょ。失恋直後の慰めに付き合ってあげますよ、ほら早くケーキ置いてきてください。」
「え、ちょっと…!」
「はい、よーいどん!」
背中を押されマンションのエントランスにはいる。後ろを振り向くと扉越しにニコニコと手を振っている。そのあたりがちょっと紳士っぽいなと感心する、無理矢理入ろうとしないんだなぁと。
とりあえず示唆されたようにケーキを冷蔵庫にしまい、流石にこれ以上の草臥れた感を見せるのはとコンタクトに変え、軽く化粧を施しカーディガンも少しお高かったものに羽織り直す。
「(あれだけ会うのが気まずかったのに、拍子抜けたな…)」
あれほど悩んだのに、彼の対応といえばハナからあの事がなかったかのように今まで通りの掛け合いだった。
やっぱりあれは失恋のショックが見せた白昼夢?夢ならもう少しまともな夢が良かったわ。
なんであんな子とキッ…キスだなんて。
ひったくるようにしてケーキの箱を受け取り、帰れと視線で伝えるが首を横に傾げるだけ。
「どうせ未久さん暇でしょ。失恋直後の慰めに付き合ってあげますよ、ほら早くケーキ置いてきてください。」
「え、ちょっと…!」
「はい、よーいどん!」
背中を押されマンションのエントランスにはいる。後ろを振り向くと扉越しにニコニコと手を振っている。そのあたりがちょっと紳士っぽいなと感心する、無理矢理入ろうとしないんだなぁと。
とりあえず示唆されたようにケーキを冷蔵庫にしまい、流石にこれ以上の草臥れた感を見せるのはとコンタクトに変え、軽く化粧を施しカーディガンも少しお高かったものに羽織り直す。
「(あれだけ会うのが気まずかったのに、拍子抜けたな…)」
あれほど悩んだのに、彼の対応といえばハナからあの事がなかったかのように今まで通りの掛け合いだった。
やっぱりあれは失恋のショックが見せた白昼夢?夢ならもう少しまともな夢が良かったわ。
なんであんな子とキッ…キスだなんて。


