リライト

「ほっとけ!ってかなんであたしの家知ってるのよ!」

あれ、なんか君だいぶ馴れ馴れしくなったよね?
そんなことを言えばまた何倍にも返ってきそうだからもう諦めることにした。
そんな様子を知ってか知らずか彼は楽しげにこう続ける。

「香菜さんから教えて頂きました。様子見てこいって言われましたし。」

しゃがみこみ頭を抱え、この時ばかりは親友を心の底から恨んだ。いくら連絡しなくともこれはないんじゃないかな…。
といえど曜日並びでは今日は日曜日。健全な男子であれば恋に趣味に友人付き合いに忙しいはずだ。それなのにこんな草臥れた女のお見舞い?理解ができない。

「今日休みでしょ、だからってわざわざ何で来るの。あなた暇なの?もしかして残念系男子?」

「何を失礼な。合間を縫って来てあげたんですよ。未久さんのことだから失恋後の一連の流れに肖って引きこもってるんじゃないかと。有給勿体なくないっすか?」

ニコニコと目を細めて彼は笑う、そして指であたしの額を小突き得意げになっているよいえだ。けれども、ほぼ言い当てられてぐぅの根も出ない。