「そっか…そんな事があったんだ。」 「うん…。」 「昨日の夜以外に、拓也君に抱きしめられたことある?」 「ううん…無い。」 「いくら“幼なじみ”だからって、中学生になって初めて抱きしめたりなんかしないよ。」 「そう…かな?」 そうなの…かな? 「あたし拓也君は、夏姫のこと好きだと思ってると思うけどなぁ~。」 「そんなこと…。」