足音は、どんどん近くなってくる。 怖くて、うまく身動きがとれない。 1メートル程後ろに、人の気配を感じる やだ…怖い…。 「きゃっ…」 誰かに肩をたたかれた。 恐る恐る後ろを向くと… 「…なんだぁ、拓也かぁ。」 「“何だって”なんだよ? 夏姫が1人で歩いてるなぁと思って、心配して走ってきたのに。」