落ち着け自分…落ち着け。 必死に平静を装っているあたしの気持ちなんか知らないで 拓也は、いつもみたいに顔をくしゃっとさせて笑っている。 「なつき、お前熱あるんじゃない!?顔赤くなってる!」 ちょっ…近い…顔近いよ!! あたしの顔をのぞき込むようにして聞いてくる拓也に照れてしまって ますます赤面してしまう。 「熱なんか無い!」 「そんな怒んなよ。熱ないなら良いけど。」