「ちょっと!待ってよ!」


履いているブーツが音を立てる。


梓は受付のような所で書類を書いていた。



「遅いぞ。」



「ご、ごめん。」


「まぁいい。お前、名字はなんだ。」



「名字……?」



「そうだ。さっさとしろ。」