雅來「アヴニール寄ってくか?」
美空「ごめん。今日はやめておく。
鬼藤くん行くなら私、1人で帰るよ。」
雅來「1人で帰す訳ねぇだろ。
俺も一緒に帰る。」
美空「うん。」
嬉しいけど、不安になった。
さっきの木島くんの言葉が
頭から離れなかった。
もしも、私がまた中途半端な事を
していたとしたら鬼藤くんの事を傷付ける。
今朝、初めては本気で
好きになった女のために
取っておいたと鬼藤くんは言っていた。
そんな風に大切にしてきた
鬼藤くんの初めてを私が
貰ってもいいのだろうか。
鬼藤くんが隣にいるのに
私はそんな事ばかり考えていた。



