好きだから傷付ける


雅來「滝川。」

美空「...はい。」

雅來「俺と付き合って下さい。」

美空「...えっと...え?」

雅來「俺、滝川の事が好きなんだ。
でも、本当はもっと仲良くなって
滝川が俺の事を好きになってくれるまで
待つつもりだった。でも、滝川に
仲間が出来た途端、不安になった。
滝川が俺だけのものじゃなくなるのは
嫌だから、ちゃんとした形が欲しい。」

鬼藤くんの告白にも驚いたけど
鬼藤くんが私の事を
好きだった事にも驚いたけど
それよりも、鬼藤くんに告白されて
嬉し涙が流れた事の方が驚いた。

嬉しい。幸せ。そう思った
自分自身の感情に戸惑った。

自分でも驚いているのだから
突然泣き出した私を見て
案の定、鬼藤くんは驚いていた。