好きだから傷付ける


翌朝、支度を済まし玄関を出ると
鬼藤くんがそこにはいた。

美空「来てくれたんだ。」

雅來「滝川の頼み事は
断れねぇだろ。」

美空「どうして?」

雅來「本当、鈍感だよな。
滝川って。」

美空「何それ。意味不明。」

雅來「意味不明なのはそっちだろ。」

美空「何が意味不明なの?」

雅來「何で滝川が俺なんかと
一緒にいるのか意味不明。」