美空「真由さん達が私の事を
仲間に入れてくれたの。
私、女の子の友達出来たよ。」

雅來「真由、お前...」

美空「それより、何で今日
鬼藤くんは学校に来なかったの?」

雅來「こんな傷作って
滝川に合わせる顔ねぇだろ。」

美空「え?」

まだ少し血の滲む瞼を
鬼藤くんはそっと閉じる。

雅來「滝川は優しいから
こんな傷作って学校に行ったら
心配するだろ?
滝川にだけは心配されたくない。」

そんなに私は頼りないだろうか。
いや、確かに頼りないと思う。
友達もろくにいない私に
何も出来ない私に頼れと言う方が
おかしな話だ。

だけど、助けて貰ったから
助けたかった。
鬼藤くんが何かに困った時
私も助けられる人間に
なりたかった。