好きだから傷付ける


樹「ついに美空が俺から
卒業していくんだな。
随分と大人になった。
そりゃ、俺も歳取る訳だ。」

美空「今まで本当にありがとう。」

樹「鬼藤くん。」

雅來「はい。」

樹「これから美空の事を
よろしくお願いします。」

頭を下げるいっくんに戸惑いながらも
鬼藤くんは同じように頭を下げた。

雅來「こちらこそ。
よろしくお願いします。」

頭を下げ合う2人がおかしくて
私が笑うといっくんが
泣きながら笑って
それを見た鬼藤くんもつられて笑って
夜空には私たちの笑い声が響き渡った。

ありがとう。いっくん。
よろしくね。鬼藤くん。

弱くて泣き虫な私を
愛してくれてありがとう。