雅來「傷の手当、ありがとうございました。
今日の所は帰ります。お邪魔しました。」
美空「待って!送る!」
雅來「外は危ないから滝川は家にいな。」
美空「でも、鬼藤くん。
1人で歩くの大変でしょ?」
いっくんは私の元までやってくると
いつものように頭を撫でた。
樹「迎えに行くよ。5分後に。
美空、送ってきな。」
美空「うん!」
いっくんという味方を手に入れた今
私はほんの少しだけ強くなれた。
体を支えながら鬼藤くんの
家へと向かうその足取りは
さっきよりも軽く感じた。
美空「鬼藤くん、私さ強くなるね。」
雅來「何で?」
美空「鬼藤くんに守って貰わなくても
いっくんに守って貰わなくても
自分の身は自分で守れる
強い女になるよ。真由さんみたいにさ。」



