好きだから傷付ける


家に着いた私は扉を開ける。

ーガチャ

美空「いっくん、ただいま。」

樹「どこ行ってたんだよ!
電話にも出ないし
あまりにも遅いから警察に...」

いっくんは私に支えられている
鬼藤くんを見て、はぁっと
ため息をついた。

美空「ごめん。いっくん。
後で説教は聞くから
今は鬼藤くんの傷の手当てを
優先してもいいかな?」

樹「とりあえず、あがれ。」

いっくんは救急箱を持ってくると
鬼藤くんの傷跡を丁寧に消毒してくれた。

樹「また喧嘩したのか?」

雅來「はい。」

樹「美空も一緒だったのか?」

雅來「...はい。」