好きだから傷付ける


雅來「怖い思いさせてごめん。
滝川の大切な体傷付けてごめん。」

美空「何もされてないよ。」

雅來「でも、知らない男に触れられた。
傷付けた事に変わりない。」

美空「鬼藤くんに言われた言葉の
傷に比べればどうって事ないよ。
知ってる?私の傷付く言葉。」

雅來「傷付く言葉?」

美空「鬼藤くんからのサヨナラだよ。」

鬼藤くんは、また星空を見上げた。

美空「鬼藤くんって泣き虫だね。」

雅來「滝川に言われたくない。」

私たちは立ち止まり星空を見上げた。
今日は雨だと言っていたのに
空には無数の星があった。