好きだから傷付ける


樋口「こいつらが鬼藤を呼び出す為に
私はあんたを引き留めただけだから。
あんたに見つかっちゃ何もかも
お終いだからさ。」

美空「....鬼藤くんに何かしたんですか?」

樋口「さぁ。自分の目で
確かめてみたら?」

美空「..連れてって下さい。」

樋口さん達に着いていくと
アヴニールに似た倉庫へとやってきた。

ーガガガー

でも、重たい扉を開けた先には
光なんてなくて、薄暗い空間の中に
血だらけの鬼藤くんがいた。

美空「鬼藤くんっ!」

雅來「滝川!来るな!」

一瞬だけ私の方を見た鬼藤くんは
小さな笑みを浮かべた。

雅來「俺は大丈夫だから。」

立てないほど傷だらけの
鬼藤くんを2人がかりで
何度も何度も殴っていた。