「大丈夫だから…」 そう励ましてくれるユカとおばちゃんの声も、だんだん小さくなってきた。 不安なんだ―――― 私だけじゃないんだね。 「麻結ちゃん!」 おばさんが笑顔で私を抱きしめた。 「カワイイね…」 「うん」 「せんせぇ遅いね」 「うん」 次第に私が泣きそうになっていった。 「泣かないの。大丈夫、せんせぇは、来るんでしょ?信じなさい、せんせぇを」