ピロリン♪


軽快なメールの受信音。いつもなら、すごく嬉しいはずなのに、今は全然嬉しくなんかなかった。

昨夜も、鳴り止むことがなかった。イライラして、ケータイをマナーモードにした。それでも、ケータイのふるえが止まる事がなかった。

「また…」

【麻結。おはよ~! 昨日はなんで返してくれなかったの?】

「そんなこと、知らないよ… そんなのそっちの勝手じゃん」

私は、机の上に置いてあった手紙をみた。

「確か、約束してたっけ…」

昨日のユカとの約束を思いだした。