「原さん、今日もし空いてたら合コンがあるんだけど一緒に行かない?」


「合コン⁇」



えっと…せっかく誘ってもらったのに


下を向いた時に左手で持っていた携帯の画面を見ると、タイミング良くLINEのメッセージが表示された。



『バス停で待ってるね』



このメッセージを見た途端に顔をスッと上げる。



「誘ってくれてありがとう。私、先約があって…ごめんね。また別の機会があれば誘ってね‼︎」



両手を重ねて謝り、「じゃあね‼︎」と言って教室を出ようとした時に「祐奈‼︎」とすれ違い様に名前を呼ばれて足を止める。



「時間大丈夫?間に合いそう?」



携帯の時計を見て、時間を確認する。



「うん大丈夫‼︎バスの時間まだあるし」



友人に手を振って急いで教室を出た。