心の中に奏でる、永遠の向日葵







満天の青空の下、温かく明るい太陽に照らされ、俺はひまわり畑でピアノを弾ていた。



横には、向日葵もいる。
 

向日葵は、俺の方を向いた。
 

初めて、しっかりと目を合わせて、笑いながら、向日葵と俺はピアノを弾いていた。
 

『楽しいね!』
 
『ああ!なによりも!』
 

そう言いながら、俺も楽しくピアノを弾く。



美しいひまわりに囲まれ、太陽に照らされ、向日葵と一緒に笑いながら。









気づいたら、俺は笑っていた。体が揺れている。
 


向日葵、奏でれたよ。見れたよ。
 


君が俺と太陽を描いてくれたように、俺も、無邪気に笑う君と、美しいひまわりが、奏でれたよ。
 


こんな気持ちなのか。こんなにも、君は素晴らしい世界を見ていたのか。
 


君を奏でると、こんなにもいい気分になれるなんて、俺は気づかなかった。
 


幸せだ。君を心の中に奏でるだけで、俺は、心地よい風に包まれたように、気持ちが軽くなる。


なにより、楽しい気持ちでいっぱいなんだ。




俺は、今、心の中に、隣に、向日葵を感じている。君も、感じてくれているだろうか?