心の中に奏でる、永遠の向日葵








♪~~~~~~
 


耳にふと入ってきた、音楽。
 

ピアノだ。毎日、人の声以上に聞いている、ピアノの音だ。
 

誰かが弾いているんだ。この曲は…。
 

そう。ヨハン・パッヘルベル作曲、3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調、第一曲。『カノン』という曲名で、古くから親しまれている曲だ。
 

俺が最も好きな曲と言っても過言ではない曲だった。
 

俺は静かに目を閉じると、ピアノの音を最大限に、耳に入れようとする。
 

プロ並みだ。ミスもなく、強弱も音もしっかりしているが、なんていうか人間が弾いているという事がすぐに分かる音だ。
 

聞いていると、心が癒されていく。瞼の向こうに、未知の世界が広がっていく。
 

俺は目を開けると、教室を飛び出した。
 

一体、このピアノの音はどこから流れているのだろう。