聞きたい。気になる。それでどうなったの、という言葉が、喉の先まで出かかった。
でも、俺は聞くのをやめておいた。あんなタイミングよく雀が来るなんて、ちょっと異常だ。
だぶん、神様が今は聞くなって言ってるのかもしれない、そう思ったから。
「大丈夫だよ、向日葵。雀なんて、どこでも見えるし、鳴き声も聞こえるよ」
向日葵は一瞬俺の言葉に驚いたのか、口をポカンと開けたが、すぐにニッコリ笑って頷いた。
「…そうだね。雀は、どこでも見えるし、鳴き声も聞こえるね」
どうやら、俺の考えは、しっかりと向日葵に伝わったらしい。心が、少し成長したように感じたのは、気のせいだろうか。
「帰ろうか、向日葵」
俺はすっと立ち上がる。
「うん。帰ろう!」
向日葵と俺はそこで小さく笑いあうと、向日葵は立ち上がる。
ぴったりとお互い肩をくっつけて、向日葵の中を、俺たちは歩き出した。
