心の中に奏でる、永遠の向日葵



でも、それは心の中で言えた事。実際は、こんなに向日葵に想われてることに対して、嬉しくてたまらない。
 

強がりなんて言わない。俺は素直に、向日葵の想いを受け取れる。
 

俺は、向日葵の手を右手で、静かに押さえた。
 

「…ありがとう。ほんと、ありがとう」
 

声がかすれてしまった。一瞬恥ずかしくなったけど、向日葵は「エヘッ」と言って、また無邪気な笑顔を見せる。
 

「よかった。本当によかった!」
 
「大丈夫だよ。ほんと、向日葵は純粋過ぎるなぁ」
 
「え?そうかな、普通だと思うんだけど」
 

首を傾げる向日葵に、やっぱり自覚がないのかと、心のなかで苦笑いしてしまう。
 

「…なあ、向日葵。俺も、君に質問があるんだけど」
 

俺も決心して、意味はないが、向日葵のように真剣な瞳で向日葵を見つめた。
 

向日葵も、何かを決意したように、肩を上下に揺らして大げさに呼吸をすると、こくっと頷く。
 

「いいよ。日向君、なんでも話してくれたから。」
 

顔は俺の方に向けてないけど、本気で質問には答えようという意思は伝わってきた。
 

俺は、心の中で三回くらい、質問の言葉を練習すると、声に出した。


「向日葵、さっき初めて『見た』時って言ってたけど、生まれたときから盲目じゃないのか?」
 

向日葵のまつげが、一瞬ぴくっと上がる。本当に一瞬だったけど、俺にはしっかりと見えていた。