ありえない。

「すみません。母が寝込んでて急いでるんです。通してください。」

もちろん、ウソだ。

お姉ちゃんも、空気を読んだのか黙ってる。

話しかけ来た不良の子は、すっと退いてくれた…

お姉ちゃんの手を引いて急いで帰った。