「あ、でも家もうすぐですよ?」

「あ、そうか…じゃーなー」

「バイバイー」

「あ、」

「ん?どうかしたんですか、先輩?」

「いや、なんでもない。大丈夫だ。」

「あ、うん。バイバイー!」

「おう、じゃーなー!」

帰宅
「ただいまー」
あ、そうだった。家族いないんだっけ。

「はぁー…」
疲れすぎて死にそうだぁ…
テレビでも見ようかなぁ…
そうだ。ちょっとアレやりたい…
あ…どうしよ。暇だぁ…

「私…なんでこんな不登校の人みたいな容姿に
なっちゃうんだろ…」
髪は少しボサボサ。服は灰色のパーカー。
そしてなによりポーカーフェイスの顔。

「嫌になっちゃうな。私の容姿。かっこわるい。」
やってらんないわ、こんな容姿…
って言いたくなるなぁ。

「はぁ。」
なんでこうなっちゃったんだろ。私。
狂っちゃったのかな?

「あはは」
少し今、壊れかけた気がした。心が。
ポーカーフェイスでも、『悲しさ』という守りきれないものがあることを知った。

「もう寝ようかな。」
私はベットの中に潜り込み、
そしてすぐに眠ってしまった。


「ん~…」

「朝よ。」

「遅刻!?遅刻なの!?」