「は、早く帰らなきゃっ」 呟いて、足早に歩き出した。 はやる鼓動を駆け足で誤魔化して、私はひとり、家路を急いだ。 ✽ ✽ ✽ 「……こ、こんな感じで大丈夫かなぁ」 学校から帰ってきた私が一番に始めたのは、散らかった部屋の掃除だった。 一週間ぶりに整理整頓された本棚、ピカピカに拭いた机を見て息をつく。 ついでに、鏡の前で着ている部屋着と前髪をチェックした。 部屋着もなるべく変じゃないものを選んだし、前髪は外出仕様で整えたから……多分、これで、大丈夫だよね?