「……っ!」
と、またすぐに手の中で携帯電話が震えて、続くメッセージが届いたことを知らせてくれた。
【それで……昨日の話の続きなんだけど、ふたつめのレッスンは今日の放課後に実践?】
また可愛らしい絵文字とともに送られてきたメッセージに、いちいち顔が緩んでしまった。
これまで名前すら知らなかった彼女と、画面越しに繋がっているということが、この上なく嬉しいんだ。
……なんか、相当ヤバイな。
こんなにドキドキしながらメッセージのやり取りをするのは初めてで、送信ボタンを押すのもイチイチ緊張してしまう。
【おはよう。ありがとう、俺は大丈夫。それよりミオは、ちゃんと眠れた?】
【レッスンの実践は、予定通り今日の放課後、駅前で集合してからやろう】
それでも精一杯、平常心を装った返信をする。
するとまたすぐに、【私も眠れたよ。ありがとう。放課後の件、了解しました】と返事がきた。



