「……私ね、これからはあのとき話したみたいに、自分とお姉ちゃんを比べるのはやめようって思うんだ」
前を向き、ぽつりと声をこぼすとユウリくんが目を丸くする。
「え……」
「お姉ちゃんと私は確かに姉妹だけど、違う二人の人間だから。違っていて当たり前だし、似てなくて当然なんだって……これからは、そう思うことができる気がするの」
ずっとずっと、お姉ちゃんと比べられることが嫌だった。
自分のことをお姉ちゃんのオマケのように感じて、後ろ向きなことばかり考えていた。
「私とお姉ちゃんは見た目も似てないし、中身も違う。恋愛観も全然違うんだって気づいたし……。でも別に、それでもいいんだよね。だってお姉ちゃんはお姉ちゃん、私は私なんだから」
そっと瞼を閉じると、子供の頃、ここで二人で笑いあった時間を思い出した。
「私はお姉ちゃんみたいな美少女にはなれないけど、私は私らしくいられたらいい。これからもお姉ちゃんは私の自慢のお姉ちゃんで……。私は、私なりに自分を磨いていけたらいいよね」
顔を上げ、眩しい彼を見上げて言うと、ユウリくんはとても嬉しそうに微笑んでくれた。
その、太陽みたいに眩しい笑顔が大好きだ。
いつだって私を真っすぐに見つめてくれる彼のことが……私はとても、好きだと思う。



