「……ハァ」


賑やかな教室に、今日何度目かもわからない溜め息が零れた。

ミオが学園祭に来た日から、早一週間が経とうとしている。

けれどあの日を境に、ミオとの連絡は途絶えてしまっていた。

何度か電話をかけたあと、【会って話したい】というメッセージも入れたものの、既読すらつかない状態だ。

挙げ句の果てには朝も帰りも電車の時間をズラされているのか、顔を見ることすら叶わなかった。

木曜日の昨日には、思い切って学校帰りに駅前でミオを待ち伏せた。

けれどミオは一向に現れず、気がついたら部活終わりの生徒たちが帰る時間も過ぎていた。