俺の「好き」は、キミ限定。

 


「これ、めちゃくちゃSNS映えしそう〜! ねぇ、美織もそう思わない?」


当然のようにミオの隣に座ったたっちゃんは、運ばれてきたばかりのパフェの写真を意気揚々と撮っている。


「うん、思う! ねぇこっちも見て、私のタピオカミルクティーも、ミルクとティーの部分が綺麗に二層になっててイイ感じだよ!」


ミオも店内に入る前から、目をキラキラと輝かせていた。

ミオの前に置かれた背の高い円柱グラスは、透明の汗をかいている。


「いいねー、こっちも美味しそう」

「うんうん。私、ずっと前からここのタピオカミルクティー飲んでみたかったから嬉しい!」


うん……子供みたいに無邪気に笑うミオが可愛い──じゃなくて、こんなふうに無防備に笑うミオを見るのは初めてで……。

嬉しいはずなのに、俺と二人きりのときには見られなかった表情を見たら、どうしても複雑な気持ちにならずにはいられない。


「ねぇねぇ、僕のパフェ、ひとくち食べてみなよ。このマンゴーソースが掛かってるところ、すっごく美味しいから!」

「え、いいの⁉ たっちゃん、ありがとう〜! いただきます」


あ……と、思う間もなく、たっちゃんがアイスを掬って差し出したスプーンを、ミオがパクリと口に入れた。


「お、美味しい〜っ」

「でしょでしょ! ねぇ、そっちも飲ませてよ。僕もここのタピオカミルクティー、前から気になってたんだから」

「うん、いいよ!」


そうして今度はミオの飲みかけのミルクティーを、たっちゃんが当たり前のように口に含んだ。

……もちろん、ミオが飲んでたストローで。

それは間違いなく間接キスってやつで、ふたりのやり取りを目の前で見ている俺は、やっぱりモヤモヤせずにはいられない。