『痛いなー。もっと優しく起こせるだろ?ほんと。』

「どの口が言ってんの?起こしてもらえるだけ感謝してよね早く準備して!」

『ぶー』


ぶーぶー言いながら準備を始めるこいつは幼なじみの山崎隼翔。自称イケメン。自称ね。



『あ、理恵ちゃん!おはよう!』

玄関を出て玄関掃除をしていた私のお母さんにニコニコで挨拶するとイヤホンをさして1人先を行くクソ野郎。
私には口悪いくせに大人にはいい顔しちゃって、ほんと。