「ねぇ!斗真!私気付いた!
斗真が好き!!
今までとは全っ然違うってわかった!
っていうか今私初めて人に
好きって言った!
私の初告白喜んでね!」


ほっぺにチュッとリップ音を立て
キスをすればみるみる
顔を赤く染めていく斗真。


「照れた…、可愛い!!」


両手で熱くなった頬を包んであげたのに
ぷいっと横を向かれてしまった。


「それは、反則だろ…。」


小さく呟いた声は私にもはっきり
聞えたし、
この様子を見ていた斗真のクラスメイトは
一気に悲鳴をあげた。


「嘘でしょ!?」
「あの斗真君が照れてる…。」
「どうして…。」
「まさか本当に斗真君は
あの子が好きなの…?」


この悲鳴や小言のせいで
私の瞳は斗真以外を捕えた。