「莉子、私斗真の事好きみたい。」


「うん、知ってる。」


「そんな分かる?」


「うん、分かる。」


そっかぁ~。
好きって今まで私相手に言ったこと
なかったなそう言えば。


なんだろう、好きって自覚したら
じっとしてられない!!


「莉子、私斗真の所行ってくるね!」


「え、ちょ、美桜!?」


莉子の声に振り返ることはせず、
斗真の元へと走った。
って言っても隣のクラスだけど。


周りの視線は全く気にならない。
だって今の私の視界には
斗真しか映っていないから。


隣のクラスに入り
斗真の目の前に立つ。


「どうした美桜。」


優しく名前を呼んでくれる斗真が…好き。