「父さんたちがさ、
俺にカフェをくれるって言うんだ。
元々手伝う気ではいたけど、
それが現実的になった。
俺が思い描く未来に美桜は必要不可欠で、
出来れば一緒にカフェをやりたいなって
思ってる。もちろん無理にとは
言わないけどね。」


この言葉で私は気持ちが固まった。


正直、斗真たちが喜んでくれたから
って理由だけで専門へ行くのは
何か足りない気がしていたから。
明確な未来を見つけたかった。


その答えを斗真がくれたんだ。


「私も、斗真と一緒の未来を歩きたい。」





こうして私は推薦で専門学校へ、
斗真は一般入試で大学受験となった。



「あ!バイト!
じゃあ莉子頑張ってね!!」