「美桜はもう推薦決まったもんね。」


そう、実は私、専門学校に進学するの。


元々高校出たらアパレルか何かで
働くつもりだったんだけど、
他にちゃんとした夢が出来たんだ。


「美桜が調理の道に進むなんて
思いもしなかったな~。
それに斗真君はあの有名大学希望で
A判定でしょ?」


私は調理の専門へ行って
調理師の資格を取ろうと思ってる。
きっかけはお弁当。
斗真や他のみんなが美味しいって
食べてくれるのが嬉しくて、
自分が作ったもので誰かを
笑顔にしてあげたいって言うのが一つ。
もう一つは斗真との未来。


斗真は経営学を学ぶために
大学へ進学する。
それはお父さんとお母さんの仕事を
手伝いたいからという理由だった。